Canon PowerShot SX740 HS長期レビュー|運動会の光学40倍は別次元・2026年でも買える?【2年使った本音】

「もっとズームで寄りたい」「旅先の景色を、もっとクリアに残したい」——スマホカメラへの物足りなさが限界に達した瞬間が、確かにありました。

双子の運動会で席が後ろでも我が子の顔をくっきり撮りたい。旅行先の景色を10年後も「あのとき最高だったね」と振り返れる一枚で残したい——そのすべてに答えてくれたのが「Canon PowerShot SX740 HS」です。2024年7月に通販で購入して、丸2年使い込みました。

この記事では、実際の購入価格から運動会・旅行での実力、そして「2026年の今でも買えるのか?」という一番気になる点まで、実体験ベースでまとめます。

✅ この記事でわかること

  • 双子の運動会・旅行・キャンプで2年使ってわかった、SX740 HSのリアルな実力と弱点
  • 双子の行事を「夫は動画・妻は写真」で分業する我が家のカメラ運用
  • 受注停止→再開をへた2026年現在の入手性と実勢価格(新品7万円台後半〜)
Canon PowerShot SX740 HS 本体。光学40倍ズームを搭載したコンパクトデジタルカメラ
実際に使っているCanon PowerShot SX740 HS。「40x OPTICAL ZOOM」の文字が頼もしい。手のひらサイズなのに、運動会でグラウンドの端から双子の表情まで狙える。

スマホカメラだけでは物足りなくなった理由

スマホのカメラ性能は年々向上しています。でも「双子が走り回るグラウンドで、遠くから自然な表情を撮りたい」「旅先の景色を雰囲気ごと残したい」という場面では、スマホのズームでは限界がありました。

特にアウトドアや旅行では、撮りたい瞬間に「もう少し寄れたら」というシーンが頻繁に起きます。そのたびに「カメラが欲しい」という気持ちが積み重なり、購入を決断しました。

まずは基本スペックをサクッと

「で、結局どんなカメラなの?」という方のために、SX740 HSの基本性能を一覧にしておきます。数字が苦手な方は、ここは読み飛ばしてもらってOKです(笑)。

発売時期 2018年8月(今もファンが多いロングセラー)
センサー 1/2.3型 BSI CMOS・有効約2,030万画素
レンズ 光学40倍ズーム(24〜960mm相当)・光学手ブレ補正つき
静止画サイズ 最大5184×3888(約20MP)
動画 4K(30p)対応
モニター 3.0型・上180度チルト(自撮り・ローアングルもOK)
重さ 約299g(バッテリー・SDカード込み)
通信 Wi-Fi/Bluetooth内蔵
購入価格 74,785円(2024年7月・筆者購入時の実額)

注目してほしいのは、手のひらサイズの約299gなのに、光学40倍ズームという一点。この「軽さ」と「望遠」の両立が、このあとの運動会や旅行でじわじわ効いてきます。

購入実録|本体74,785円+5年延長保証をつけた理由

我が家が購入したのは2024年7月。通販で本体74,785円(税込)でした。当時すでにコンデジ市場は品薄・高騰が始まっていて、「欲しいときに新品が買える」こと自体が貴重になりつつある時期でした。

だからこそ、あえて5年間の延長保証(自然故障+物損つき・6,281円)を追加して、合計81,066円で購入しています。理由はシンプルで、「壊れたら次の新品が手に入る保証がない」から。運動会にキャンプにと屋外へ持ち出す道具なので、物損までカバーされる安心料と考えれば高くない——2年使った今も、この判断は正解だったと思っています。

Canon PowerShot SX740 HSを選んだ3つの決め手

決め手 詳細と実際の使用感
光学40倍ズーム コンデジでありながら光学40倍という圧倒的なズーム性能。運動会でグラウンドの端から我が子の表情を鮮明に狙える。スマホのデジタルズームと違い画質劣化が少なく、遠くの被写体もくっきり写る
旅行向きのコンパクト設計 一眼レフのような重さやレンズ交換の手間がない。旅行鞄の隙間に入るサイズ感で、常に携帯できる。キャンプでもザックのポケットに収まり、「撮りたい瞬間を逃さない」安心感がある
Wi-Fi連携でその日のうちにスマホへ転送 Wi-Fi機能でその場でスマホに転送でき、旅行中でもすぐにLINEやGoogle フォトへ共有できる。「いい写真が撮れたのにPCに戻るまで見られない」というストレスがない

運動会は「夫が動画・妻が写真」——双子家庭の分業が完成した

SX740 HSを買って一番驚いたのが、子どもの運動会でした。我が家は双子なので、2人を同時に追いながら撮る必要があります。スマホ1台では「どちらかにしか寄れない」「動画を回すと写真が撮れない」という悩みがありました。

そこで生まれたのが、我が家の分業体制です。夫(私)が動画係、ほの妻がSX740 HSで写真係。徒競走なら私が走り全体を動画で押さえ、ほの妻が光学40倍でゴールの瞬間の表情を狙う。双子の行事は「1人で全部残す」のは物理的に無理なので、この分業で「動画も写真も両方残る」体制になりました。

光学40倍ズームなら、グラウンドの端の席からでも双子の表情が手に取るようにわかります。徒競走でゴールに飛び込む瞬間、玉入れで夢中になっている横顔——スマホでは「それらしい写真」しか残せなかったのが、「この日の記憶そのもの」として残せるようになりました。1回の運動会で50枚ほど撮りますが、バッテリーは問題なく持ちます。

望遠の別のメリットとして、子どもが「撮られている」と気づかずに自然な表情が撮れる点があります。近くでカメラを向けると子どもはポーズを取ったり照れたりしますが、遠くから狙うと無意識の表情が写る。運動会の躍動感あふれる一枚は、2年使った今でも「このカメラを買ってよかった」と思う瞬間です。

旅行先で「本当に持ってきてよかった」と感じた瞬間

転勤族として各地を移り住む我が家にとって、旅行は「その土地との別れの記念」でもあります。だからこそ、旅先での一枚一枚に意味があります。

Canon PowerShot SX740 HSで撮影した色とりどりのポピーの花畑の作例
旅先で出会った花畑を、SX740 HSで一枚。一面の色が、肉眼で見たときの鮮やかさのまま残ります。
📷 撮影データ:f/3.5・1/2000秒・ISO100・焦点距離5.09mm

①遠くの被写体へのズーム:海の向こうの島、高台から見える稜線——「スマホでは豆粒にしか写らない」被写体が、光学40倍で一気に引き寄せられます。旅先での「もっと近くで見たい」が、ほぼ解決されます。

Canon PowerShot SX740 HSで撮影した菜の花畑と海・島影の風景の作例
旅先の離島の高台から。手前の菜の花、赤い屋根、その向こうに広がる海と島影まで、その場の空気ごと一枚に収まりました。
📷 撮影データ:f/4.0・1/2000秒・ISO100・焦点距離6.19mm

②Wi-Fi転送でその日のうちに家族と共有:撮った写真をその日の夜にスマホへ転送し、Google フォトに保存。旅行中でも「今日の一枚」をほの妻とすぐに見返せます。「PCに帰ってから整理」ではなく、旅の余韻がまだある間に写真を楽しめるのが大きいです。

キャンプでの使い勝手|299gだから「持っていくか迷わない」

キャンプでもこのカメラは定番装備です。決め手はやはり約299gという軽さで、ザックのポケットに入れておけるから「持っていくか迷う」ことがない。テント設営の合間や、夕暮れどきに空の色が変わっていく時間帯など、「あとで見返したくなる瞬間」をさっと取り出して残せます。

ただし正直に言うと、日が完全に落ちたあとの撮影は得意ではありません(詳しくは後述のデメリット③へ)。我が家では「キャンプの記録は明るいうち〜夕暮れまで」と割り切って使っています。そんな我が家のキャンプの様子は、双子と夏キャンプ|灼熱の失敗と暑さ対策でも紹介しています。

カメラを持つことで変わった「家族の時間」の質

SX740 HSが来てから、我が家には「夫は動画・妻は写真」という役割分担が自然にできました。行事のあとに家族で見返すと、同じ場面が動画と写真の両方で残っている。「この瞬間、こっちの角度ではこう見えてたんだ」と、記憶が立体的になるのが分業の面白さです。

転勤族の宿命として、子どもたちの幼少期を過ごした場所には、おそらく二度と長期間住むことはありません。だからこそ、「その土地でしか撮れなかった一枚」が積み重なっていくことに、大げさではなく人生の豊かさを感じています。


正直に「気になった点」も書いておく

ここまで良いことばかり書いてきましたが、フェアに、2年使って気になった点も正直に挙げておきます。結論から言うと、どれも「我が家の使い方では許容範囲」でした。

① スマホとの接続(Bluetooth/Wi-Fi)がたまに不安定

一番のマイナスポイントはこれです。撮った写真をスマホへ転送するとき、Bluetooth・Wi-Fiの接続がスムーズにいかず、つながりにくいことがあります。「早く送りたいのに」という場面でモタつくと、地味にストレス。一度つながれば問題ないのですが、ここはもう少し改善してほしいところです。

② 望遠・動画では手ブレがそれなりに出る

光学40倍という強力なズームの裏返しで、めいっぱい望遠にしたときや動画撮影では、さすがに手ブレが目立ちます。ここぞという望遠ショットや動画では、脇を締める・どこかに肘を固定するといった工夫は必要です。とはいえ、静止画の通常撮影では必要十分な手ブレ補正だと感じています。

③ 暗所は「そこそこ」(夜景特化ではない)

夜間の撮影に、ものすごく強いという印象はありません。我が家は夜にがっつり撮ることが少ないので困っていませんが、「夜景や星空をメインに撮りたい」という人は、もう一段上のカメラを検討したほうがいいかもしれません。

逆に、心配していたけれど問題なかった点もあります。バッテリーは、運動会や子どものイベントで50枚ほど撮るくらいなら十分持ちました。起動の速さも、これだけのレンズを積んでいる割にはキビキビしていて不満はありません。

2026年現在、SX740 HSはまだ買える?——入手性と実勢価格

2018年発売のカメラを今さらレビューして意味があるの?と思うかもしれません。実はここが一番お伝えしたいところです。

SX740 HSは一時期、メーカーの受注が止まり「事実上の生産終了か」と騒がれました。コンデジ市場全体が縮小するなかで新品の在庫が細り、価格も高騰。ところが2025年8月、キヤノンが受注再開を発表し、現在は新品を買える状態に戻っています。

  • 新品の実勢価格:7万円台後半〜(2026年7月時点の価格比較サイト最安値)。我が家が2024年に買った74,785円とほぼ同水準です
  • 後継機:光学40倍の「SXシリーズ」の後継は出ていません。新しいPowerShot V1は動画寄りの別系統で、「小型×超望遠」の選択肢はほぼこれ一択のまま
  • 中古:流通していますが、品薄期の影響で相場は強め。保証を考えると新品との差は小さい印象です

つまり「軽くて、運動会の望遠に強いカメラ」が欲しい人にとって、SX740 HSは今も現行の答えです。ただし受注・価格の状況は変わりやすいので、購入前に公式サイトと価格比較サイトで最新状況を確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年でも新品で買えますか?
買えます。受注停止の時期がありましたが、2025年8月にメーカーが受注を再開しました。実勢価格は7万円台後半〜(2026年7月時点)。在庫と価格は変動するので、購入前に最新状況の確認をおすすめします。

Q2. スマホのカメラがあれば十分では?
日常のスナップならスマホで十分です。違いが出るのは運動会や旅先の「遠くの被写体」。光学40倍ズームはデジタルズームと画質がまったく別物で、グラウンドの端から我が子の表情を狙えるのはこのカメラならではです。

Q3. 動画性能はどうですか?
4K(30p)に対応していますが、望遠での動画は手ブレが目立ちます。我が家は「動画はスマホで夫が撮り、写真はSX740 HSで妻が撮る」という分業にしていて、この使い分けが一番しっくりきています。

まとめ:「旅行・運動会・キャンプ」すべてに答えてくれる一台

カメラを持つ前は「スマホで十分」と思っていましたが、今は「あの頃に買っておけばよかった」と感じています。双子の笑顔も、旅先の景色も、転勤先で出会った風景も——取り返しのつかない一瞬ばかりです。そのすべてを鮮明に残せる道具に、早めに投資して良かったと、心から思います。

「一眼レフは重すぎる、でもスマホでは物足りない」——そういうファミリー層に、SX740 HSは2年使った今も自信を持っておすすめできる一台です。特に転勤族のように「旅が多い・子どもの行事がある・アウトドアが好き」な家庭には、ピンポイントで刺さる性能だと思います。

転勤先ごとに、このカメラで撮った写真がアルバムに積み上がっています。それを見返すたびに、「この土地に来て、この景色と出会えて、本当に良かった」と思える。写真が家族の歴史になる——それを実感させてくれたカメラです。

※本記事は個人の利用体験に基づくものです。価格・在庫・受注状況は2026年7月時点の情報で、変更される場合があります。購入前に必ずメーカー公式サイト・販売店で最新情報をご確認ください。