転勤族の子供の習い事どうする?引き継ぎできなかった我が家の実体験と選び方【双子の費用も公開】

「転勤の辞令が出た。子どもの習い事、どうしよう……」「せっかく進級してきたスイミング、引っ越し先でも続けられる?」——転勤族の親なら、一度は突き当たる悩みだと思います。

我が家は、突然の辞令がある転勤族で、双子の娘(7歳・小学1年生)を育てています。そして先に正直に書くと、我が家は習い事を「引き継ぎ」できませんでした。この記事では、そこからの「探し直し」でうまくいった我が家の実体験をもとに、転勤族の習い事の現実的な考え方をまとめます。実際にかかっている費用も、金額そのまま公開します。

✅ この記事でわかること

  • 「全国展開なら引き継げる」の理想と、引き継げなかった我が家の現実
  • 新しい街での習い事の探し直し方(我が家の3つの基準)
  • 双子の習い事のリアルな費用(そろばん・ピアノ・スイミングで月29,450円

結論:転勤族の習い事は「引き継げたらラッキー」で考える

転勤族の習い事について調べると、よく出てくるのが「全国展開の大手スクールを選べば、引っ越し先の系列校に級を引き継いで移籍できる」というアドバイスです。たしかに大手のスイミングや体操教室には系列間の移籍制度があることが多く、理屈はその通りです。

ただ、我が家の場合は引っ越し先で同じ系列に通える環境ではなく、引き継ぎはできませんでした。級もリセットして、新しい街でスクールをイチから探し直すことに。「引っ越し先に、都合よく同じ系列があるとは限らない」——これが転勤族の現実です。

一方で、意外だったこともあります。前の街のスイミングを辞めるとき、退会手続きは書類だけで、特段問題なくあっさり完了しました。つまり転勤族にとって大変なのは「辞めること」ではなく「次を探すこと」。だから我が家は、「引き継げたらラッキー。引き継げなくても、探し直せば大丈夫」という前提で考えるようになりました。

なお、辞令から引っ越しまでの全体の段取りは転勤族の「90日ルール」にまとめています。習い事の退会・移籍確認も、この段取りの中に組み込むのがおすすめです。

新しい街での探し直し:我が家の「3つの基準」

今の街でスイミングを探し直したとき、我が家が実際に使った基準は3つです。

  • ①家からの近さ:通うのは週1回でも、送迎は毎週。距離がそのまま親の負担になる
  • ②バス送迎があるか:スクールバスの有無で、親の拘束時間がまったく変わる
  • ③金額:月謝は固定費。無理なく続けられる金額か

この3つで候補を絞って、一度体験に行ってから決めました。ホームページだけでは、先生の雰囲気や子どもの反応はわかりません。体験→子どもの顔を見る→決定、の順番です。

基準に「送迎」が2つも入っているのには理由があります。双子の送迎は、今は歩いて通っていますが——正直、大変です。ふたり分の支度をして、ふたり連れて歩く。この負担を甘く見て遠い教室を選ぶと、続かないのは子どもではなく親のほう。転勤族の習い事選びは「親が続けられるか」も同じくらい重要だと実感しています。

送迎ゼロの理想形だった「そろばん」——幼稚園にそのまま併設

我が家の習い事で、いちばん「仕組みとして優秀」だったのがそろばんです。

きっかけは、通っていた幼稚園のプレイルームで、夕方にそのままそろばん塾が開かれていたこと。つまり送迎の手間が完全にゼロ。おまけに、ほの妻が子どもの頃そろばんをやっていて、家でも教えられる。「これは始めない理由がない」と、ふたりとも通い始めました。

小学生になった今も継続しています。そしてうれしい誤算がひとつ。卒園して小学校がバラバラになった幼稚園時代の友達と、そろばんの日にちょうど会えるんです。環境が変わりやすい転勤族の子どもにとって、「変わらずに会える場所」がひとつあることは、習い事の上達以上の価値があるかもしれません。

ここから得た我が家の学びは、「生活の動線の中にある習い事は、無理なく続く」ということ。これは家電選びで100万円級の失敗をしたときに学んだ「生活の動線に乗るものだけが残る」と、まったく同じ法則でした。

ピアノは「本人がやりたい」から始まった——先生は面談で選んだ

ふたりが習っているピアノは、前の街ではやっていませんでした。今の街に来てから、本人たちが「習いたい」と言い出して始めたものです。

先生選びは、何人かの先生と実際に面談して、いちばん子どもを盛り上げてくれる優しい先生にお願いすることにしました。技術や実績よりも、「この先生となら楽しく続けられそうか」を優先した形です。親が決めた習い事ではなく、本人発の「やりたい」だからか、ふたりとも前向きに通っています。

転勤族の子育ては「リセットの連続」と言われますが、新しい街には新しい出会いもある。もし転勤がなかったら、娘たちがこの先生とピアノに出会うことも、なかったかもしれません。

習い事のタイプ別:転勤族との相性

我が家の経験も踏まえて、習い事のタイプ別に転勤族との相性を整理するとこうなります。

タイプ 転勤族との相性 注意点
オンライン学習 タブレット教材・オンライン英会話 ◎ 場所を選ばず送迎ゼロ(理屈上は最強) 自己管理の習慣が必要
全国展開の大手スクール スイミング・体操 ○ 系列があれば級を引き継げる制度が多い 引っ越し先に系列があるとは限らない(我が家はなかった)
生活動線の中の教室 園・学校に併設の塾など ◎ 送迎ゼロで親が続けやすい その土地限定。転勤したら探し直し
地域密着の個人教室 近所のピアノ・習字 △ 転勤で継続は難しい その分、先生との相性で選べる

ひとつ正直に補足すると、表の最上段のオンライン学習を、我が家はまだ導入していません。転勤族との相性が良いのは理屈の通りですが、使ってもいないものを「おすすめ」とは書かないのが当ブログの方針です。ちなみに家庭のタブレット学習環境は、Amazon Fire HD 10 キッズモデルを使っています。動画漬けになりかけて立て直した話も含めて正直レビューに書きました。

双子の習い事と費用、全部見せます

我が家の双子が今やっている習い事と、実際の月謝がこちらです。

習い事 誰が 月謝(実額)
そろばん 長女・次女(ふたり) 11,200円
ピアノ 長女・次女(ふたり) 10,000円
スイミング 次女のみ 8,250円
合計 月29,450円

双子の習い事で覚悟しておきたいのは、基本的に費用が「×2」になることです。ひとりなら月1万円ちょっとでも、ふたり分ならほぼ倍。我が家は習い事だけで月3万円弱が固定費として出ていきます。この金額を家計簿で見える化しているからこそ、「本当に楽しんでいるものだけに払う」という判断ができています。

スイミングは、長女がやめて、次女がひとりで続けています

探し直したスイミングには、最初、双子ふたりで通っていました。送り迎えも一度で済むし、親としては「ふたり一緒」が断然ラクです。

でも、長女は「いや」と言って、やめました。次女は大好きで、今もひとりだけで続けています。

正直、最初は戸惑いました。「ふたり一緒のほうがラクなのに」というのが本音です。でも、いやがることに月8,250円払って続けさせるより、それぞれの「好き」を尊重するほうがずっといい。双子だけど、ふたりはまったく別の人間——習い事は、そのことを親に教えてくれる場所でもありました(この話はほの妻の自己紹介でも触れています)。

転勤族の習い事、我が家の結論3つ

  • ①「引き継げたらラッキー」で考える:系列の移籍制度は魅力ですが、引っ越し先にあるとは限りません。辞めるのは書類1枚。大変なのは探し直し——でも、探し直せば何とかなります
  • ②「親が続けられるか」で選ぶ:近さ・バス送迎・金額。送迎負担を甘く見ない。園や学校に併設など「生活動線の中」にあれば最強です
  • ③本人の「やりたい」を最優先に。「やめる」も選択肢:本人発のピアノは前向きに続き、いやがったスイミングはやめました。環境が変わりやすい転勤族だからこそ、残すのは「本人が心から好きなもの」だけでいい

まとめ:環境の変化を、子どもたちの強さに変えていく

転勤族の習い事に、完璧な正解はありません。引き継げないこともある。やめることもある。でも、新しい街で初めて出会う先生や習い事もある。

引っ越しによる環境の変化は、子どもにとって「どこでも生きていける柔軟性」を育むチャンスでもあります。まずは体験レッスンで子どもの顔を見ながら、家族でほのぼのと話し合ってみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q. 転勤したら、習い事の級や進度は引き継げますか?

大手の全国展開スクールには系列間の移籍制度があることが多いですが、引っ越し先に同じ系列があるとは限りません。我が家はスイミングを引き継げず、新しい街で別のスクールを探し直しました。事前に「転勤の可能性があるエリアに系列校があるか」を確認しつつ、「引き継げたらラッキー」くらいの気持ちでいるほうが現実に合っています。なお退会自体は書類手続きだけで、あっさり完了しました。

Q. 双子の習い事の費用は、月いくらかかりますか?

我が家の実額は月29,450円です(そろばん:ふたりで11,200円/ピアノ:ふたりで10,000円/スイミング:次女のみ8,250円)。双子は費用が基本2倍になるので、「何を習わせるか」より先に「月いくらまでなら続けられるか」を家計側から決めておくと選びやすくなります。

Q. 子どもが「やめたい」と言ったら、やめさせていいのでしょうか?

我が家は、やめさせました。長女はスイミングをいやがってやめ、次女は大好きでひとりだけ続けています。「せっかく始めたのに」という気持ちはありましたが、本人の「好き」を尊重したほうが、残った習い事への向き合い方も良くなったと感じています。やめた分の時間とお金は、その子の別の「好き」に回せばいい、と考えています。

※月謝は2026年7月時点・我が家が通っている教室の実額です。地域や教室によって金額・制度は異なります。系列移籍・退会の条件は各スクールにご確認ください。